前橋・小川晶市長“乙女モード”全開?ラブホ通い10回以上で市議会2度目辞職要求

群馬県前橋市が、今、全国の注目を浴びています。その中心にいるのは、小川晶市長(42)。市幹部の既婚男性とのラブホテル密会という、およそ自治体のトップにあるまじきスキャンダルによって、市政は大きく揺れ動いています。

9月の発覚から約2ヶ月。一度は給与カットで「みそぎ」を済ませたつもりだったかもしれませんが、市民と議会の怒りは収まっていませんでした。ついに突きつけられた2度目の辞職勧告。これは単なる政治的駆け引きではなく、前橋市民の良識が下した最後通牒とも言えるでしょう。

しかし、当の小川市長は進退を明言せず、まるで悲劇のヒロインであるかのように市民の声に耳を傾けるポーズを見せています。その姿は、職責の重さと(あくまで相談相手とされる)彼との密やかな時間との間で揺れ動く乙女心?の表れのようにも見えますが、その代償として1億円もの税金が消え去るリスクが迫っているのです。

この記事では、小川市長が演じている(かもしれない)この茶番劇の深層と、市民が被るであろう甚大な被害について、徹底的に分析・解説します。

目次

小川晶市長(42)いま再びの岐路 7会派からの辞職勧告が突きつけた重い現実

11月13日 神妙な面持ちの裏で何を思う 2度目の辞職勧告

11月13日、小川市長にとって運命の日(二度目)が訪れました。市議会10会派のうち、実に7会派が結束し、辞職勧告書を直接手渡したのです。報道によれば、その際の小川市長はいつもの快活な笑顔を封印し、神妙な面持ちで勧告の言葉に耳を傾けていたとされます。

この7会派というのは、数にして市議会議員の約9割に相当します。これは、もはや議会の総意と言っても過言ではありません。事実上の「ノー」を突きつけられた形です。

直ちに市長職を辞していただくように。そう述べられた言葉の重みを、小川市長はどれほど理解していたのでしょうか。その神妙な表情の裏で、公人としての責任の重さを感じていたのか。それとも、なぜ公務(とされる相談事)の進め方をここまで非難されなければならないのかと、その乙女心を傷つけられていたのでしょうか。

一度目の辞職申し入れを事実上無視し、給与カットという「手切れ金」で乗り切れると考えたのであれば、その認識はあまりにも甘すぎました。議会が2度目の、しかも「勧告」というより強いカードを切ってきた意味。それは、もう市長としての適格性を認めないという、議会からの強烈な絶縁状に他なりません。この重い現実を、市長はどう受け止めるのでしょうか。

進退明言せず 市政と市民の声を盾にする強かさ

議会の総意とも言える辞職勧告に対し、小川市長の反応は、またしても保留でした。

市政を止めない。市民の声を伺う。あらゆる可能性を考慮して判断したい。

これらの言葉は、一見すると市民ファーストの立派な発言に聞こえます。しかし、その実態はどうでしょうか。そもそも、市政を停滞させ、市民の信頼を地に落とし、市役所を苦情対応センターに変えてしまった張本人は、小川市長自身です。

そのご本人が、今さら市政や市民の声を盾にして、自らの進退の明言を避ける。これは責任あるトップの姿とは到底言えません。むしろ、時間を稼ぎ、市民の関心が薄れるのを待ち、何とか任期満了まで居座ろうとする「強かさ」あるいは「計算高さ」さえ感じさせます。

市民の声を本当に聞くというのであれば、今すぐ市民の前に出て、ラブホテルで既婚男性幹部と一体何を「相談」していたのか、その全てを明らかにすべきでしょう。それができないのであれば、市民の声を伺うなどという言葉は、自らの保身のための口実に過ぎません。今月27日に開会するという定例市議会までに辞職しない場合、7会派は不信任決議案を提出する方針です。小川市長に残された時間は、もう僅かしかありません。

そもそもなぜバレた? 記録的短時間大雨の日にまで重ねた10回以上の密会

謝罪会見で露呈した言い訳 相談相手とホテルを選ぶセンス

この問題が9月下旬に報じられた際、多くの市民が耳を疑いました。小川市長は謝罪会見を開き、市幹部の既婚男性と10回以上ラブホテルを利用したという衝撃的な事実を認めたのです。

しかし、市民がさらに度肝を抜かれたのは、その後の釈明でした。男女の関係はありません。

この言葉に、どれだけの説得力があったでしょうか。ならば聞きたい。なぜ、10回以上も、二人きりで、ラブホテルという密室を選ぶ必要があったのか。前橋市役所には、市長室も応接室も会議室も、すべて存在しないとでも言うのでしょうか。

公務に関する重要な相談事(と市長は主張したいようです)を、わざわざ人目を忍び、記録も残らないであろうラブホテルで行う。その独特すぎるビジネスマナー、その常軌を逸した「センス」こそが、小川市長の公私混同の体質、そして市長としての資質の欠如を如実に物語っています。

誤解を招く軽率な行動だったと謝罪はしましたが、問題の本質はそこではありません。市民が問うているのは、その行動の背後にある倫理観の欠如と、あまりにも稚拙な嘘(としか思えない釈明)で市民を欺こうとする不誠実な姿勢です。

市民の安全より優先された密会? 危機管理能力ゼロの烙印

この「ラブホテル密会」問題が、単なる個人の倫理問題で済まされない最大の理由。それは、密会が行われた日時にあります。

報道によれば、その密会日の中には、群馬県各地で記録的短時間大雨情報が発表され、市がまさに災害対応の最前線に立つべき日も含まれていたというのです。

市民が豪雨の恐怖に怯え、市役所職員が必死で対応にあたっているかもしれない、まさにその時。市の最高責任者である市長は、どこにいたのか。あろうことか、市幹部(既婚男性)と二人きり、ラブホテルにいた。

これが事実であれば、もはや職務放棄以外の何物でもありません。市長は、いつでも連絡が取れる体制だったと弁明しているようですが、問題はそこではありません。危機発生時にトップが即応できる場所にいない、それどころか公務とは到底言えない(そして市民に説明できない)場所に身を置いていたという事実。これこそが危機管理能力ゼロの烙印を押される所以です。

市民の生命と財産を守るという、市長に課せられた最も重い責務。その責務よりも、その乙女心が満たされる(とされる)密やかな相談事のほうが優先順位が高かった。前橋市民は、そう結論付けざるを得ないのではないでしょうか。

給与50%カットで幕引き? 市民を納得させられない「みそぎ」の浅はかさ

月給カットというパフォーマンス 50%で手に入る信頼とは

10月上旬、最初の辞職申し入れを受けた小川市長は、早々に続投を宣言しました。掲げた公約を実現することが私に課せられた責任である、と。その高邁な理念(?)と共に打ち出されたのが、給与の50%減額という「みそぎ」案でした。

しかし、市民が求めていたのは、そんな安っぽいパフォーマンスではありません。市長の月給が半分になれば、大雨の日にラブホテルにいた事実が消えるのでしょうか。10回以上も密会を重ねた相手が、ただの「相談相手」に変わるのでしょうか。失われた信頼が、減額された数十万円で買い戻せるとでも思ったのでしょうか。

この問題の本質は、お金ではありません。市長という公職にある者の倫理観、説明責任、そして危機管理能力の欠如です。公約の実現を語るのであれば、まずは自らの行動で地に落ちた信頼を回復するのが先決でしょう。

にもかかわらず、給与カットという目に見える「痛み」を差し出すことで、市民の批判をかわし、この問題を無理やり幕引きにしようとした。その浅はかさ、市民感覚との致命的なズレこそが、今回の2度目の辞職勧告につながった最大の原因です。給与50%で手に入る信頼など、どこにも存在しなかったのです。

報酬審議会の異例の補足 市長の是非は答申せず

小川市長にとって、この給与50%減額案は、続投への大きな布石だったはずです。事実、11月11日に開かれた市の特別職報酬等審議会は、この減額措置を妥当と答申しました。

市長側は、これで公的な「お墨付き」を得たと安堵したかったかもしれません。しかし、この審議会は、極めて異例かつ重要な「補足」を付けていたのです。

それは、今回の答申はあくまで減額の妥当性を判断したものであり、市長としての職務続投の是非について答申するものではない、という一文でした。

これは、審議会の委員たちによる、痛烈な皮肉であり、良識の表れです。彼らもまた、前橋市民の一員として、このスキャンダルに怒り、呆れていたのでしょう。お金の計算はしましたが、あなたが市長に相応しいかどうかは我々の知るところではありませんよ、と。

この公的な文書に残された行間の意味を、小川市長は正しく理解できたのでしょうか。それとも、都合よく妥当の部分だけを切り取り、続投の免罪符として利用しようと考えたのでしょうか。いずれにせよ、この補足こそが、市長がすでに市のエキスパートたちからさえも見放されている証左と言えるでしょう。

既視感(デジャヴ) 伊東市田久保市長という反面教師から何も学ばない選択

学歴詐称で失職 伊東市長が示した最悪のシナリオ

小川市長のこの一連の対応、つまり、スキャンダルが発覚しても辞めず、議会と対立し、居座りを続ける姿勢。この流れに、我々は強烈な既視感(デジャヴ)を覚えます。

そう、静岡県伊東市の田久保眞紀前市長(55)のケースです。

田久保氏は、市の広報誌などで「東洋大学法学部卒業」としていた経歴が、実際には「除籍」だったという学歴詐称疑惑が発覚しました。疑惑に対し、田久保氏は卒業証書なる書類を持っていると主張しながらも、刑事告発されたことを理由にその開示を拒否。説明責任を一切果たさないまま、市長の座に居座り続けました。

結果、議会は9月に不信任決議案を可決。田久保氏はこれに対抗して議会を解散するという暴挙に出ます。しかし、その後の市議選で当選した議員のほとんど(20人中19人)が反市長派であり、10月31日の臨時市議会で2度目の不信任決議案が可決され、田久保氏は自動的に失職しました。

問題の種類こそ違え(ラブホ密会と学歴詐称)、自らの問題で市政を大混乱させ、説明責任を果たさず、市長の座に固執する姿勢は、小川市長と田久保氏で驚くほど酷似しています。

選挙費用1億円ドミノの懸念 前橋市民の税金は誰のものか

田久保氏が失職するまでに伊東市が支払った代償は、計り知れません。まず、市長の居座りによって市政は何ヶ月も停滞しました。そして何より、議会解散に伴う市議会議員選挙に、約6300万円もの公費が投じられたのです。

さらに、失職した田久保氏は、こともあろうか出直し市長選挙への出馬意向を報じられています。奇しくも、小川市長が2度目の辞職勧告を受けた11月13日のことでした。この市長選にも、さらに数千万円の税金がかかります。市議選と合わせると、その総額は優に1億円程度に達すると見られています。

たった一人の市長が「辞めない」と決めたがために、市民の貴重な税金1億円が、本来不要だったはずの選挙のために消えていく。これが伊東市で起きた現実です。

そして今、前橋市が全く同じ道を辿ろうとしています。小川市長もまた、議会の9割を敵に回しています。不信任案が可決された場合、小川市長が田久保氏と同じように議会解散を選択する可能性は十分にあります。

そうなれば、前橋市でも市議選、そして市長選という「選挙ドミノ」が発生し、伊東市と同等、あるいはそれ以上の公費が浪費されることは確実です。小川市長が守りたいのは、その乙女心のプライドでしょうか。そのために、前橋市民は1億円もの「罰金」を支払わなければならないのでしょうか。

まとめ 揺れる乙女心(?)が前橋市を沈める前に下すべき一つの決断

小川市長は、辞職勧告を受けた後も、市民との対話集会を開き、続投への理解を求める活動を続けているようです。自身のインスタグラムも連日更新し、「通常モード」を必死にアピールしています。

しかし、そのコメント欄を覗けば、応援する声に混じって、いや、それ以上に多くの厳しい声が並んでいます。

潔く身を引くべき。 市議会としては当然の対応だ。 前橋市をこれ以上汚さないために辞職一択です。 伊東市で予習済みだ。

これらこそが、小川市長が聞くべき「市民の声」の核心ではないでしょうか。

自らの不倫疑惑(本人は否定していますが、ラブホ密会という事実は変わりません)に端を発し、市のトップとしてあるまじき危機管理の欠如を露呈し、議会を空転させ、市民の信頼を裏切った。そして今、伊東市の二の舞となる1億円もの税金浪費リスクを天秤にかけている。

この期に及んで、まだ「公約の実現」を口にするのであれば、それは自己保身のための欺瞞でしかありません。田久保市長は失職が決まった際、この騒動のなか、何を言っても悪く言われる、叩かれる、と語ったそうです。まるで自分こそが被害者であるかのような口ぶりです。

小川市長の揺れる乙女心が、最終的に前橋市民への恨み節とならないことを、切に願います。

市長としての責任感、そして一人の人間としての良識がわずかでも残っているならば、選択肢は一つしかありません。自らのプライドや未練(それが何に対するものかは分かりませんが)のために、前橋市全体を道連れに沈めることだけは、絶対にあってはならないのです。

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