【深層ルポ】職員300人給料未払いと理事長のスーパーカー収集—北海道・江別谷藤病院で問われる「税金の私物化」とメディアの沈黙
北海道札幌市のベッドタウンとして発展してきた江別市。人口約12万人が暮らすこの街で、地域医療の重要な砦とされてきた「江別谷藤病院」が、今、深刻な事態に揺れている。約300人に及ぶ職員が2ヶ月以上もの間、給与を受け取れないという異常事態。二次救急や夜間診療を担い、市民の命を守る最前線であるはずの場所で、そこで働く人々の生活が根底から脅かされているのだ。 しかし、この問題は単なる「経営難」の一言で片付けられるものではない。職員たちが生活費の工面に喘ぐ一方で、病院のトップである谷藤方俊...