『ドーン・オブ・ザ・デッド』考察|恐怖は進化したが、何かが消えた
ゾンビはゆっくり歩いてくるもの。 逃げても、逃げても、どこまでも追ってくる。それが、ジョージ・A・ロメロ監督の映画で描かれたゾンビの恐怖だった。 ところが2004年、その常識を覆す映画が登場した。 『ドーン・オブ・ザ・デッド』である。 死者たちは走る。全力疾走で人間を追いかけ、わずかな隙を見逃さない。安全だと思っていた住宅街は一瞬で地獄になり、巨大なショッピングモールさえ、いつ崩壊してもおかしくない避難所へと変わってしまう。 監督は本作で長編映画デビューを飾ったザック・スナイダー。...