オーメン:ザ・ファーストはなぜ、”父親の恐怖”だった原作を”女性の恐怖”に作り変えたのか?
1976年『オーメン』といえば、「悪魔の子ダミアン」を恐れる父親の物語として、ホラー史に名を刻んだ一本だ。じゃあその48年後に作られた前日譚『オーメン:ザ・ファースト』(原題:The First Omen、2024年)って、結局「ダミアンがどう生まれたか」を説明するだけの企画だったのか? 正直に言うと、そう思って観るとちょっと面食らう。本作、原典の視点をまるごとひっくり返しているからだ。「子供を恐れる父親」の映画だった1976年版が、「自分の身体と生殖を制度に支配される女性」の映画に作り替えられている...